2015.03.27更新

Q.父が亡くなり、母が喪主となり葬儀を済ませましたが、母が高齢のため長男である私が事実上全ての手配をしました。葬儀の際、香典を受け取り、父の勤務先からも100万円ほどお金が出ました。余ったお金はどのように扱えばよいでしょうか。


A.香典は喪主に与えられた贈与金

 

 香典は、死者に対する供養や遺族に対する慰謝のため、あるいは遺族が突然支出を迫られる葬儀費用の足しにするために葬儀の参列者等から渡される金品です。通常は葬儀の主催者である喪主に対する贈与と考えられています。

 

 したがって、喪主は香典を葬儀費用に充て、不足すれば故人の遺産から支出し、余れば喪主の固有の財産として故人の供養のための費用に充てるのが一般的でしょう。

 

弔慰金の取得者は勤務先の規程の定めで決まる!

 

 これに対し、故人の勤務先から渡される金品は、「死亡退職金」、「弔慰金」などと言われ、勤務先の規程によって、遺族に交付されることになっています。
これは遺産には属さず遺族の固有の財産とされ、誰が取得するのかも勤務先の規程で定められていることが多いです。

 

 規程もなく、恩恵的に与えられたものであるなら、勤務先がどのような趣旨で、誰に与えるつもりであったのかによって決まります。通常は同居していた妻や子の生活のために家計の主催者に渡す意思と考えてよいのではないかと思います。

 

 勤務先の規程に受取人の定めがない場合は、遺産に属するものとして相続人の遺産分割協議によって分配方法を取り決めることになるでしょう。

 

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投稿者: 弁護士好川久治

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