2014.11.17更新

飼い犬の咬みつき事故ってこんなに発生しているの!

 

 最近、大量のペットが公園等に捨てられているというニュースを見ました。ペットブームで犬を飼う家庭が多くなったことが背景にあるようですが、物を捨てるように扱われる犬が気の毒です。他方で、犬が加害者となる咬傷事故も毎年かなりの数発生しています。件数自体は年々減ってはいますが、それでも全国で毎年4000件以上の事故が認知され、数件ですが、死亡事故も発生しています。

 

 咬傷事故の原因はさまざまです。放し飼いをしていた、リードを離してしまった、子供に大型犬の散歩をさせていた、など飼主のちょっとした不注意が事故の原因となっています。 

 

飼い主には重い責任が! 

 

 そこで、愛犬が人を咬んでしまった場合の飼主の責任について考えてみました。飼犬が人に怪我をさせた場合、民事、刑事の両面で責任が発生します。

  

 まず、刑事上の責任では、不注意で人に怪我をさせてしまったことについて、飼主は、重(過失)致死傷罪(刑法209条、210条、211条後段)に問われます。

 死亡事故や重傷事故でもなければ、被害届も出されず当事者間で解決され、警察が動くこともあまりないでしょうが、飼主の責任としては無視できません。

 

 次に、民事上の責任では、飼主には、動物占有者として損害賠償責任を負います(民法718条)。動物はコントロールがきかないと危険物となりますので、飼主には動物の種類及び性質に従って相当の注意をもって飼育管理する責任があるとされています。

 

賠償責任は1千万円を超えることも!

 

 飼犬が人に怪我をさせた場合の損害賠償の内容について、シミュレートすると次のようになります。
 

【怪我の内容】

 被害者は30歳の兼業主婦。犬に咬まれて転倒し、右上腕骨骨折、左前腕犬咬傷、臀部打撲で全治3ヵ月。事故後2週間入院し、退院後も4ヵ月間の通院を必要とした。完治した後も、右腕が思い通りに動かないという後遺障害が残った。

 

【損害の概算】
<治療費> 約100万円、
<休業損害> 約70万円(入院期間は100%、通院期間は50%の就労不能)
<入通院慰謝料> 約110万円
<後遺障害慰謝料> 約290万円(1上肢1関節の機能障害12級)
<逸失利益>   約800万円
<交通費>    約5万円
<物損>     約5万円
<入院雑費>   約2万1000円 (2週間)       
    合計)   約1382万1000円

 

 ちょっとした不注意が招いた事故であっても、責任は一瞬で数千万円に達することがあります。飼主は、十分注意するとともに、万一人に怪我を負わせた場合に備えて個人賠償責任保険に加入しておきたいものです。

 

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あんしん相続相談ガイドに掲載されました。
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